曳家とは?
曳家という業種・工事は、あまり一般の方には専門的でご存知でない方が多いですが、家曳き・家引き・家移動・家引直し・曳家・曳舞・家揚げ・移設・移築・不等沈下・沈下復元などといろいろな呼ばれ方をされています。
「曳家工事」とは建物を取り壊さずに移動したり回転させたりする工事です。
曳家工事は建て替えによる予算に比べ、低予算かつ工期も短期間ですみます。
また、曳家工事により住み慣れ親しんだ建物を大切に維持・保存することができます。
家揚げ工事
建物をまるごと揚げて、基礎を造り直し安全・快適な生活をおくれます。
工事中でも生活は出来ますが不便な事もあるためおすすめはしておりません。
- 大雨での床下浸水。
- 埋立地に家を建てたら地盤沈下で家が下がった。
- 周囲の宅地が高くなって自分の家が低くなった。
- 白蟻被害で土台・柱がボロボロになってしまった(柱の入れ替えの為に揚げる工事)
- 平屋の屋根を持ち上げて2階建てにしたい。又、2階建てを平屋にしたい(平屋にする場合は、屋根はそのままで2階の部分を解体撤去します)
- 住宅などの基礎にひび(クラック)が発生し、地震などで家が壊れる心配がある。
- 車をワンボックスカーに買い替えたら、車庫が低くて車が入らない。
家移動工事
どうしても住宅を動かさないといけない事情があった場合や(道路拡張、区画整理など)、敷地を有効に利用するために小屋を動かしたいなど。工事中でも普段通りの生活は可能ですが、水廻りの工事も行いますので生活の上で不便なことがございます。
- 区画整理。だけど、住み慣れた家を壊したくない。
- 道路拡張で家を移動しないといけない。
- 駐車場を確保したい(土地の有効利用)
不等沈下工事
住宅の地盤が部分的に下がると、モノが床を転がったり、建具の開閉がスムーズに出来ず不便になるなどの症状が発生します。
そんな時には、建物の地盤沈下した部分だけを元の様に水平に修復する事が可能です。普段通り生活しながらの修復も可能です。アンダーピーニングも沈下修正の一種です。
- リフォーム前の建物の水平調整工事
- 建具(ドア)が閉まらない
- ドアが勝手に閉まる
- 床がもりあがっている
- 埋立地に家を建てたら地盤沈下で家が下がった
回転工事
日当たりが悪かったり、家の向きを変えたい時など建物をまるごと回転する事により問題を解決できる場合があります。 その他、敷地を有効利用出来ます。工事中でも普段通りの生活は可能ですが、水廻りの工事も行いますので生活の上で不便なことがございます。
- 日当たりが悪い
- 家相が悪い
- 駐車場を確保したい(土地の有効利用)
- 近隣に高い建物が建ち、生じた日照問題解決の為、建物の向きを変更。
倒れ・起こし工事
年数が経過し柱が傷んで全体が傾いている建物をジャッキを使い水平にして、その後ワイヤーやジャッキ等で柱を垂直に固定します。
- 神社仏閣等、歴史的価値のある建物の保存の為の修正工事
- 古民家などの再生のための垂直・水平修正工事
- 軟弱地盤により沈下した地盤の補強、また傾いた建物の水平修正